ツール・ド・フランス優勝者フルームの「伝説の始まり」

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3年前、
僕はパリにいた

3年前の今日、僕はフランス、パリにいた。

世界的なロードレース(自転車)、ツール・ド・フランスを観に行っていた。

そして、クリス・フルームという男が総合優勝を成し遂げた(写真中央の男だ)。

tourdefrance

ツール・ド・フランスで勝つ意味

ツール・ド・フランスで勝つという意味。それは僕ら日本人にはピンと来ない。日本ではロードレースというのはそこまで人気はないし……。

ツール・ド・フランス

ツール・ド・フランスというのはフランス全土を周り約3週間かけて闘う。

ロードレースの最高峰であり、体力の限界を超えた世界的な大会

約1,500万の観衆が集まり世界190カ国で放送され、五輪やW杯などと並ぶ3大スポーツと言われる。

TDF_2016

3年前…

3年前、総合優勝者であった彼(フルーム)は半端ではないほどのメディアの人々に囲まれていた。

これだけ多くのメディアに囲まれるほど、「世界一」は凄いのか……。そう思って、僕はメディアの連中にモミクチャにされながら、見ていた。

僕はこのレースをこれまで随分と見ているのだけど。ツール・ド・フランスというのは優勝してからが大変で。勝てば勝ったで、イベントに出たり、プレッシャーも強くなり、勝てなくなる。

ツール・ド・フランス優勝者という称号を得ながら、ストイックでいつづけるのも難しいのだろう。

なので、2勝目、3勝目はまずムリだ……。このフルームだって、そうだったはずだった。

ところが、彼は違った。

3年前のその日が伝説の「終わり」ではなく、伝説はそこから「始まった」。

そして今年
総合優勝

そして……今年、7月24日に総合優勝、3勝目をあげた。

TDR-froome

彼の所属するチーム『SKY』が強いからだ、とも言われているけど(マラソンのように個人の力だけでなく、チームの組織力が重要であるため)。

でも、彼自身も相当ストイック。チームがいくら強くなってもそこに甘えることはない。個人の力を限界まで高め、さらに常にその技術を革新させたのだろう。

今回の勝利もこれまでとは違う、戦い方をしていた。

  • 組織(チーム)としての力
  • 個としての力

それぞれの力を革新させた勝利だったように思う。

本当に素晴らしい勝利だった。

3年前に撮った写真を眺めながら、

「これが伝説の始まりか……」そう思っていた。

本当におめでとう……。

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