ツール・ド・フランス優勝者フルームの「伝説の始まり」
3年前、
僕はパリにいた
3年前の今日、僕はフランス、パリにいた。
世界的なロードレース(自転車)、ツール・ド・フランスを観に行っていた。
そして、クリス・フルームという男が総合優勝を成し遂げた(写真中央の男だ)。
ツール・ド・フランスで勝つ意味
ツール・ド・フランスで勝つという意味。それは僕ら日本人にはピンと来ない。日本ではロードレースというのはそこまで人気はないし……。
ツール・ド・フランス
ツール・ド・フランスというのはフランス全土を周り約3週間かけて闘う。
ロードレースの最高峰であり、体力の限界を超えた世界的な大会
約1,500万の観衆が集まり世界190カ国で放送され、五輪やW杯などと並ぶ3大スポーツと言われる。
3年前…
3年前、総合優勝者であった彼(フルーム)は半端ではないほどのメディアの人々に囲まれていた。
これだけ多くのメディアに囲まれるほど、「世界一」は凄いのか……。そう思って、僕はメディアの連中にモミクチャにされながら、見ていた。
僕はこのレースをこれまで随分と見ているのだけど。ツール・ド・フランスというのは優勝してからが大変で。勝てば勝ったで、イベントに出たり、プレッシャーも強くなり、勝てなくなる。
ツール・ド・フランス優勝者という称号を得ながら、ストイックでいつづけるのも難しいのだろう。
なので、2勝目、3勝目はまずムリだ……。このフルームだって、そうだったはずだった。
ところが、彼は違った。
3年前のその日が伝説の「終わり」ではなく、伝説はそこから「始まった」。
そして今年
総合優勝
そして……今年、7月24日に総合優勝、3勝目をあげた。
彼の所属するチーム『SKY』が強いからだ、とも言われているけど(マラソンのように個人の力だけでなく、チームの組織力が重要であるため)。
でも、彼自身も相当ストイック。チームがいくら強くなってもそこに甘えることはない。個人の力を限界まで高め、さらに常にその技術を革新させたのだろう。
今回の勝利もこれまでとは違う、戦い方をしていた。
- 組織(チーム)としての力
- 個としての力
それぞれの力を革新させた勝利だったように思う。
本当に素晴らしい勝利だった。
3年前に撮った写真を眺めながら、
「これが伝説の始まりか……」そう思っていた。
本当におめでとう……。
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「必見!まるで『弱虫ペダル』!フルームの圧巻のダウンヒル!」と「ツール・ド・フランス衝撃!優勝候補が自転車ナシで走る!」は特に必見です。