吉田沙保里を破ったヘレン・マルーリスの6つの言葉が泣ける…
互いの称賛の言葉…
リオデジャネイロ五輪。
レスリング女子53キロ級決勝。
ヘレン・マルーリスは吉田沙保里と戦い、そして破った。
マルーリスは授賞式を終えた後、記者会見でこう語った。
「サオリのことを研究すればするほど、彼女のことが好きになった。彼女と戦うことは夢だった。沙保里は敵ではない。神様は本当にそれを私に教えてくれました」
USAトゥデー
さらに吉田をこう称賛した。
「私は長い間、サオリと戦うことを夢見てきました。彼女は英雄です。彼女はこのスポーツで最も多くの栄冠を手にしたレスラーで、彼女と試合をできたのは本当に名誉なことだった」
http://www.nbcolympics.com
一方、吉田沙保里は逆にこう語った。
「私はもっと早く攻めるべきだった……でも、彼女は私より強かった」
「ヘレンは4年前とパワーが全然違いました。もともと、彼女は55キロ級だったので、減量が多くてヒーヒー言っていた。53キロ級に落とせるのかなと思っていたんですけど、しっかり落としてきて……。そしてあれだけ動けて、強い相手もどんどん倒してきた。本当にヘレンは強かったです」
互いが互いを称賛し合っていた。
ヘレン・マルーリスは
戦いをこう語る…
マルーリスは吉田沙保里がリオ五輪の戦いの場に戻ってきたことについて、こう語る。
「彼女(吉田沙保里)は3つのメダルを獲得し……それら(3つのメダル)を賭け……4つ目のメダルを勝ち取るため、挑戦を覚悟してきた。さらに4年間。彼女の人生を捧げ、練習をし……そしてオリンピック(リオ五輪)のこの場に戻ってきた」
3つのメダルを獲得し。それら3つのメダルを賭け、4つ目のメダルのため、人生を捧げ、練習をし、この場に戻ってきたことを「凄まじい」ことだと語った。
2年間…
この2年、マルーリスは吉田を攻略するため、コーチと共に吉田の試合映像を幾度となく見た。「沙保里を倒さないと金メダルは取れないぞ」がコーチとの合言葉だった。
それだけ吉田と戦うことを考えていたのに。リオ五輪決勝の場で、マルーリスは「わからなかった」という。
「私はマットに歩み……そして考える。でもどうやって戦うのかさえ、わからない。本当にわからない。それでも、ただ自分自身を信じ、とことんやろうとしていた。自分の全てを賭けて……」
ずっと夢見てきた、英雄でもあった吉田沙保里。
その彼女を目の前に「どうやって戦えばいいのか、わからない……」。
それほどの憧れを感じ、それほどの強さを感じたのだろう。
でも「とことんやる……。自分の全てを賭けて……」
そう自分を信じて、前に進み、戦った。
マルーリスの勝利…
結果はマルーリスの勝利だった。
試合直後はマルーリスはその勝利を信じられない状況にあった。そして、涙で顔をくしゃくしゃにしていた。
「試合後、こんな感じだった。本当?私、勝ったの?あぁ、神さまって感じで……」
マルーリスはこう続けた。
「私は人生で常に、このこと(吉田沙保里に打ち勝ち、金メダルを獲得すること)を夢見てきた……私にとって、ずっと理想のことだった」
マルーリスは人生を賭けて夢見てきたことを、実現したのだ。
幼い頃からの夢を。
参考:https://www.theguardian.com/
参考:http://www.nbcolympics.com/
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