矢沢永吉が近藤真彦への楽曲提供断る!その断り方が違う理由
近藤真彦が矢沢永吉に楽曲提供を依頼
『関ジャム 完全熱SHOW』(テレビ朝日系)でTOKIOの松岡昌宏が話した『近藤真彦から楽曲提供を依頼された時の矢沢永吉の話』が今、話題になっています。
TOKIO 松岡が語った話
松岡が語ったのは次の話でした。
近藤真彦は矢沢永吉の大ファン。とにかく楽曲提供として「矢沢永吉に曲を作ってもらいたい」と強く思っていて、ある日、矢沢永吉にオファーを出しました。
すると、後日。
レコーディングをしている近藤真彦の元に一本の電話がかかってきました。
「そちらに近藤さん、いらっしゃいますか?」
スタジオに急にかかってきた電話に「どちら様ですか?」と聞くと……
「矢沢と申します」
矢沢永吉、本人の電話でした。そして、続けてこう話しました。
「僕、近藤さんから『曲を創ってほしい』と依頼をもらったのですが、僕、あなたのこと、テレビで拝見したりして、すごく素晴らしいと思うし、僕、あなたのこと好きです。……だから、僕、あなたに最高の曲を創りたい。
ただ、ごめんね。最高の曲ができたら、僕が歌いたいよね。ジョン・レノンもそうでしょ」
そう語ったのです。
これに対して、TOKIOの松岡昌宏は「これは最高の断り方じゃない」と語っていました。
最高なのはその「言葉」以前に…
確かにそうです。
ただ、断るのではなく、「僕はあなたが好きだから最高の曲を創りたいと思っている。でも、ごめん。最高の曲ができちゃったら俺が歌いたい」と言うのはまったく違いますから。
それはもちろん矢沢永吉の素晴らしい言葉だと思う。
ただ、強く感じるのは「言葉」以前にその「行動」です。
矢沢永吉本人からの電話に近藤真彦が驚いたことからもわかるように、楽曲提供の依頼は近藤本人が矢沢永吉に直接したわけではなく、事務所から間接的にしたはずです。
だったら、同じように事務的に事務所に対して断りを入れてもいいわけです。
にもかかわらず、事務的な対応ではなく、矢沢永吉本人が近藤真彦に直接断りを入れている。
しかも、近藤真彦がいるレコーディング・スタジオを確認し、わざわざ「自ら」が連絡し、さらに相手のことを「好きだから」と語り、「最高の曲を創りたい」とまで語る。
「言葉」以前に、その「行動」が常人とは全く違うわけです。
矢沢永吉は現在67歳。
長い間、多くの人を惹き付ける魅力はこんな面にもあるのだと思います。