黒柳徹子の「芸能生活で支えにしてきた言葉」が凄い…
黒柳徹子
黒柳徹子。現在83歳。
司会者、エッセイストであり、女優であり、ユニセフ親善大使。
説明する必要もないとは思いますが、日本のテレビ誕生と共にタレントとして活躍し、現在に至るまでテレビ番組のレギュラーを継続して持ち続ける、テレビ放送の歴史を代表する人物です。
『窓ぎわのトットちゃん』や『徹子の部屋』は有名ですよね。
『窓ぎわのトットちゃん』
累計800万部を記録し、戦後最大のベストセラーとなっている『窓ぎわのトットちゃん』
『徹子の部屋』
『徹子の部屋』は同一司会者によるトーク番組の最多放送世界記録保持者として記録更新中です。
その黒柳徹子には「芸能生活で支えにしてきた言葉」というものあります。
これだけの偉業を成し遂げた黒柳徹子を支えてきた言葉。今回はその言葉をご紹介します。
「芸能生活で支えにしてきた言葉」黒柳徹子
私にはあんまり、こうしたい、ああしたいという野望はないんです。いまここにあるものを、どうすれば切りひらいていけるかという考えで生きてきたので。
ただ、努力はしますよ。
俳優の渥美清さんは私の芝居をよく見に来てくださったのですが、感想は
「お嬢さん、元気ですね。元気が一番」
といつもそうでした。
また長年指導していただいた劇作家の飯沢匡(ただす)先生も、台本をどう演じればよいかを伺うと
「元気におやりなさい。元気に」
とおっしゃった。
その頃は元気だけでいいのかなと思ったんですが、いまとなれば、どんなに才能があっても、結局、元気でなきゃダメなんだということが分かるんです。
「元気が一番」という渥美さんの言葉も随分私の力になっていますが、もう一つ仕事をしていく上で大事にしているのが、マリア・カラスの言葉です。
二十世紀最高のオペラ歌手と謳われた彼女が
「オペラ歌手にとって一番必要なものはなんですか」
と聞かれた時に、こう答えたというんです。
「修練と勇気、あとはゴミ」
、と。
彼女は生前、四十ものオペラに出たんですが、楽譜を見ると分かるように、それぞれに物凄く細かい音がある。しかし彼女はその全部に対して
「絶対にこれでなければダメだという音を、私は出してきた」
と言い切っている。要はそれくらいの修練をし、身につけてきたということでしょう。
私は毎年一回、舞台をやるんですが、その時にはやはりね、「修練と勇気、あとはゴミ」と思いますよ。
そのためには一か月半の稽古をし、二千行におよぶセリフを覚えなければならない。
だから皆と飲みに行くことも、ご飯を食べに行くこともなく、稽古場から家に帰って、あとはずっとセリフを覚えたり勉強をしたりで、全神経をそこに集中させていく。
もう一つ、これはイギリス人の方が教えてくれたのですが、
「ある人が飛躍して才能を発揮する時には、皆が寝ている時にその人は寝ていなかった」
という言葉があるんです。
つまり努力をしたということでしょう。
でも並の努力ではそこまでいきません。
(参考:『致知』2013年10月号)
黒柳徹子もきっと同じ…
黒柳徹子も「彼女自身が支えられてきた言葉」と同じだと思います。
皆が寝ている時に寝ないで努力してきたし、絶対にこれでなければダメだというモノを出し続けてきたのだろう。
それが彼女に芸能界で大きな活躍をさせたのだろう。
そう思ってしまいます。