ジャコメッティ展が異次元なほど素晴らしかった「何度も観たい」
ジャコメッティ展が気になっていた
『ジャコメッティ展』がずっと気になっていた。
2017年6月14日からスタートしている展示会で、もうその前あたりから「行きたい」と思っていたので、もう2ヶ月ほどになる。
ジャコメッティというのは彫刻家アルベルト・ジャコメッティのこと。ちなみにこういう人。
「アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti, 1901年10月10日 – 1966年1月11日)は、スイス出身の20世紀の彫刻家。
ジャコメッティはおもに彫刻家として知られるが、絵画や版画の作品も多い。もっともよく知られている作品群は、大戦後に作られた、針金のように極端に細く、長く引き伸ばされた人物彫刻である。wikipedia
(2010年には、競売大手サザビーズ(Sotheby’s)のオークションに出品され、美術品としては過去最高額となる6500万1250ポンド(約94億円、手数料込み)で落札されたりもしている)」
国立新美術館でそのジャコメッティの没後50年の節目ということでイベントが開催された。
20世紀最大の彫刻家といわれたジャコメッティ。
でも、僕は正直、それほどファンではなく、詳しくもなかった。
ただ、その展示会の告知か何かで、例のあの細い彫刻の写真をどこかで見てしまい、「実物を見てみたい」。そう思ってしまったのだ。
細い彫刻というのはコレ。
とにかく細い。
あるツイートで決断
イベントがスタートして2ヶ月ほど経ったところで、僕は次のツイートを見て、行くことにした。
「仕事が忙しいから」とか「休日は混むから」などとなかなか行けなかったのだけど、このツイートでようやくだ。美術手帖さん、ありがとう。
残すところ1ヶ月未満! ジャコメッティ10年ぶりの大回顧展はもう見た? https://t.co/yrWcSlo1MM pic.twitter.com/KYQ2f11yVt
— ウェブ版「美術手帖」 (@bijutsutecho_) 2017年8月10日
「残すところ1ヶ月未満!」という言葉のせいか、気がついたら、国立新美術館に行っていた。
ジャコメッティ展を観てどうだったのか…
大げさじゃなく、自分にとってはここ数年の美術系のイベントで最高のモノだった。とにかく最高だから「観て!」という気持ちになっている。
特にオススメなのは
特に自分のスタイルを模索するような仕事をしている人にはオススメだと思う。
ジャコメッティは1901年生まれなのだけど。実際に展示されている作品の時期と、その時点での年齢を考えながら見ると面白い。
初期の作品はほとんど彼らしさはない。それが次第に。おそらく40代後半あたりになってくると「まさにジャコメッティ!」と思える作品になってくる。その変化の様子は作品を見るだけでなく、まるで彼の人生を見るようだった。
『ジャコメッティ』という映画を観ているよう。
幾度もの苦悩を経験し、それをくぐり抜けて、完成していったのだと考えると、あの作品がとても素晴らしく感じてしまう。
もちろん、そんなことを考えなくても、本当に素晴らしい作品だと思う。
最後にもう1つ…
全てではないのだけど。次の3つの作品は撮影が許可されている。それも嬉しい。