イチローのマインドになる設計図:自分編
イチロー。プロ野球選手
愛知県西春日井郡豊山町出身のプロ野球選手。他表現では「Ichiro」「Ichiro Suzuki」「イチロー・スズキ」など。マイアミ・マーリンズ所属。血液型はB型。 NPB・MLBの双方で多数の記録を保持している。MLBのシーズン最多安打記録や10年連続200安打などの記録がある。wikipedia
『MOTIV』では、イチロー選手の言葉を点と点をつなぐようにし、イチローの「マインド」が学べる「設計図」を全13回にわたり、紹介していきます。今回はその第1回、「自分」編です。
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自分が自分に
期待する
イチローはこう語る……
「誰よりも自分が(自分の活躍に)期待しています。自信がなければこの場にいません。プレッシャーがかかる選手であることが誇りです」
他人に評価されないと、自信がもてないという人もいる。
でも実際には違う。他人に評価されても、その言葉の裏にある本音はわからないし、真の意味では自信がもてない。
だからこそ、自分に期待する。自分が自分の活躍を期待することです。自分が心から自分に期待することは、強固な自信をもつためにとても重要なことです。
自分が自分の活躍に期待するのです。
- 質問:あなたは自分の活躍に期待していますか?
自分の行きたい道を
進む
イチローはこう語る……
「なりふりかまわないで自分の行きたい道を進むこと」
「自分のできることをとことんやってきたという意識があるかないか。それを実践してきた自分がいること、継続できたこと、そこに誇りを持つべき」
「自分を客観的に見て、やるべきことをやります。それは、どんなときにも変わらないものなのです」
何をしていいか、わからないというように、やみくもに毎日を過ごす人もいる。
そんな時は自分を「客観的に見る」ことです。そして、何が不足しているのか、自分が何をやるべきかを考える。良い時も悪い時も変わらずにそれに取り組むのです。
その時に重要なのは、「自分ができること」を明確にし、それに取り組むことです。
「(客観的に見て)やるべきこと」「自分ができること」を明確にしたら、あとはなりふりかまわず、トコトンやるだけです。自分が進みたい道をひたすら進むだけです。
- 質問:客観的に自分を見て「やるべきこと」「自分ができること」を明確にしていますか?
- 質問:それらをなりふりかまわず、トコトンやっていますか?
完璧なまでの
準備
イチローはこう語る……
「ハイレベルのスピードでプレイするために、僕は絶えず体と心の準備はしています。自分にとって最も大切なことは、試合前に完璧な準備をすることです」
高いパフォーマンスを発揮するには、常に完璧な準備をすることです。身体の準備と心の準備を、です。
これは錦織選手の次の言葉にも通じるものがあります。
「体調と気持ちの面をしっかりと整っていれば、どの選手にも勝つチャンスがある」
「試合をするわけではないので、そこまで完璧な準備は必要ない」と考える人もいるかもしれない。でも、僕らも毎日仕事をしています。その毎日のパフォーマンスを高めるには、前日の準備が重要になってきます。
身体の準備、心の準備が、です。そうすることで、試合前に圧倒的に有利にしておくということです。
- 質問:あなたは完璧なまでの身体の準備、心の準備をしていますか?
自分の考え、行動を
一致させる
イチローはこう語る……
「なにかを長期間成し遂げるためには考えや行動を一貫させる必要がある」
「特別なことをするためには普段の自分でいられることが大事です」
僕自身の経験でもこれはまさにそう。考えと行動が一貫しないと、長期間、何かを成し遂げることはできない。
たとえば、「何か高い目標を成し遂げよう」と考え(思考し)ていたとしても、毎日のように夜更かしし、ダラダラした生活(行動)をとると、その悪い行動が正しい思考に影響を与え、結局、大した成果につながらない。
思考と行動を一貫させ、そのどちらも、正しくあれば、思考は行動に、そして、行動は思考に、互いに良い影響を与え、高い成果につながっていくわけです。
そして、その思考や行動を「普段の自分」にする。その状態を特別な自分ではなく、普段の自分にしてしまう。すると、特別な成果が長期間続くようになるわけです。
- 質問:あなたは考えや行動を正しく一致させていますか?
- 質問:それらを普段の自分にしていますか?
他人ではなく、
自分で自分をコントロール
イチローはこう語る……
「決して、人が求める理想を求めません。人が笑ってほしいときに笑いません。自分が笑いたいから笑います」
「チームに乗せてもらうことはありますが、そういう時は少ないのです。チームの流れとは別のところで、自分をコントロールしてきたつもりです」
「チームの調子が悪くても自分が崩れることはありません」
人は他人や環境に影響を受けてしまうことがあります。
でも、それでは環境(チームの調子)が悪かったりした途端、自分の調子が悪くなります。
だからこそ、自分をコントロールすることです。環境(チームの調子)などの自分以外の影響を最大限受けないようにして、自分をコントロールして(自分を崩さず)、自分の理想を追求するわけです。
- 質問:あなたは他人や環境に影響を受けずに、自分自身をコントロールしていますか?
自分の「形」を
もつ
イチローはこう語る……
「パワーは要らないと思います。それより大事なのは 自分の『形』を持っているかどうかです」
「練習で100%自分を作らないと打席に立つことは出来ません。自分の形を身に付けておかないと、どん底まで突き落とされます」
「僕は天才ではありません。 なぜかというと自分が、 どうしてヒットを打てるかを説明できるからです」
成果を上げるには「自分の形」をもつことです。
僕らは理由もなく成果を上げられるような「天才」ではない。
だからこそ、自分がどうして成果を上げられるのか、説明できるレベルにしてしまうことです。つまり、自分の「形」を作ることです。そして、その「形」を練習段階で100%作っておく。
そうすることで、実践で成果を上げられるわけです。
- 質問:あなたは成果を上げられる「自分の形」を持っていますか?
まとめ
- 自分が自分に期待する
- 自分の行きたい道を進む
- 完璧なまでの準備
- 自分の考え、行動を一致させる
- 他人ではなく、自分で自分をコントロール
- 自分の「形」をもつ
以上が『イチローのマインドになる設計図』の「自分編」
全13回のシリーズの第1回です。
楽しみにつづきをお待ちください!
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