映画『オリエント急行殺人事件』感想/レビュー
映画『オリエント急行殺人事件』感想/レビュー
劇場公開が12月8日だったので、その日は五反田での打合せのあと、恵比寿で打合せ。なので、それを終えて、TOHOシネマズ日本橋で映画『オリエント急行殺人事件』を観ることにした。
映画館に入ると、初日ということもあって、相当混んでいた。
アガサ・クリスティの作品
映画の原作はご存知のとおり、1934年に発表されたアガサ・クリスティーの長編推理小説。
僕自身は過去にアガサ・クリスティーを色々と読んだ記憶はあったのだけど、記憶に残っているのは『そして誰もいなくなった』くらいで。『オリエント急行殺人事件』は記憶にほとんどない。
1974年に公開の映画についてもおそらく見ていないはず。そんな状況だった。
『オリエント急行殺人事件』を観たいと思った理由
豪華な俳優陣
さて、この映画が観たいと思ったのは、この映画の出演者。これが好きな俳優ばかりだったからだ。
主演のケネス・ブラナーはそこまでではないのだけど……。
ジョニー・デップ
ミッシェル・ファイファー
ペネロペ・クルス
デイジー・リドリー
ウィリアム・デフォー
デイジー・リドリーは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のレイ役の女優。
1974年公開時の俳優陣
少し脱線するけど、そもそも『オリエント急行殺人事件』は1974年公開の過去の作品についても、俳優陣が豪華だった。
ショーン・コネリーやイングリッド・バーグマン、アンソニー・パーキンスなどこちらも豪華だった。
というわけで話を戻すと、俳優陣が豪華だし、好きだったから、観たいというのが本当に大きかった。
特にジョニー・デップ、ミッシェル・ファイファー、ペネロペ・クルスの3人についてはこのうち1人のみが出演していたとしても観たくなるほど、魅力的な俳優。
それがこれだけ勢揃いするのだ。当然、観たくなる。
オリエント急行が舞台
もう一つがオリエント急行が舞台だという点
オリエント急行というのは1883年に運行がはじめられたヨーロッパの長距離夜行列車のことで、パリ – コンスタンティノープル(イスタンブール)間の列車。
当時は、王侯貴族や外交官、裕福な商人や旅行者などに愛用された豪華な列車だったらしい。
以前、僕はバックパッカーで。
欧州については、ユーレイルパス(自由に乗り降りできるパス)を購入し、行く先も決めず、鉄道で旅行をしていた。
基本はお金をかけない旅行だったのだけど、時々、1等に乗らざるをえなくて、そこで時々びっくりするほどの富裕層の人々と出会った。そんな懐かしい記憶もあったから、余計に観に行きたくなったのだ。
映画が始まる…
映画が始まり、イスタンブールから始まるのだけど。その街並みからして美しい。
そして、オリエント急行が出発し、列車が美しく壮大な景色を走り抜けていく。そのさまは圧巻で、思わず「おーーっ」と声をあげてしまうほどだった。
バックパッカー時代もそうだったけど、鉄道旅行の醍醐味は見知らぬ人との出会いや会話で、その状況も自然に描かれている。知らない人同士が軽く挨拶をしたり、会話をしたりして、交流し始める。
そんな感じも、まるで一緒に旅をしているようなのだ。
こうしたオリエント急行そのものの魅力はあるのだけど、ひいていえば、テンポが早すぎること。そのためにどうしても感情移入しづらい。
登場人物の名前を覚えるのが苦手な人は少しだけ、登場人物の名前を覚えるくらいは予習していった方がいいだろう。
その点を除けば、あの壮大な景色だ。あの景色を映画館で観るだけでも、映画として観るべき価値のあるものだろう。