有村架純の「ひよっこ」への6つの想い「続編はチャンスがあれば…」

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有村架純がヒロインの朝ドラ『ひよっこ』が最終回

有村架純が、ヒロインを務めたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』が最終回を迎えた。

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最終回を迎えた9月30日。

茨城県の高萩市文化会館で公開イベント「ファン感謝祭 最終回をいっしょに見よう!!」が開催され、有村架純もゲスト出演した。

『ひよっこ』については続編へのファンの要望も多数あり、それについてこう語った。

「今まで何気ない日常を描いていたからこそ、お話の続きが何とでも、(脚本の)岡田(惠和)さんの力をお借りして作れるんじゃないかなと思います。チャンスがあれば」
有村架純
参考:有村架純も「ひよっこ」続編に意欲「チャンスがあれば」脚本・岡田惠和氏に続き

また、イベントの最後にこう語った。

「見てくださってた皆さんが『ひよっこ』という作品を通して、みね子やいろいろな登場人物たちと一緒に、半年間過ごしてくださっていたんだなというのが、実感できる時間でした。一緒に笑ったり泣いたり怒ったりしてくださっていたことに感謝しています」

有村架純の『ひよっこ』への6つの想い

今回は朝ドラ『ひよっこ』に対する有村架純の6つの想いをお届けします。

1.一段階、成長したかった

「自分の中でもう一段階成長することができるんじゃないか」と想った。

「朝ドラの主演をする前と後とでは、ヒロインの方の顔や喋り方、声まで全然雰囲気が違うんです。ものすごく成長できる。『べっぴんさん』の芳根京子さんも昨年の月9で共演しましたけど、その後、朝ドラに出られて、彼女がクランクアップした後に会ったとき『あ、違う』と感じました」

「だから私も、また朝ドラの現場を経験させて頂くことで、自分の中でもう一段階成長することが出来るんじゃないか、何かが変わるんじゃないか。そう思って、喜んでヒロイン役を引き受けさせていただき、いまはその役を全力で務めさせていただいています」

2.懐かしい場所

朝ドラの現場は懐かしかった。一度目の朝ドラの時は……。

「懐かしい場所に戻ってきたな。『ひよっこ』の現場に立って、最初にそう思いました」

「(一度目のNHKの朝ドラの)『あまちゃん』は、大きな転機となった作品でした。

17歳で東京に出てきてから役者のお仕事をしていたのですが、なんだかお芝居に対してもう一歩を踏み込むことが出来なかったんです。
そうこうしているうちに20歳も近くなり、『今年、変われなかったらもう無理かもしれないな』とまで思っていました。

そんなとき、事務所のマネージャーから、あるオーディションに行くように言われたのが、『あまちゃん』のヒロインのアキ役のオーディションでした」

「危機感を持って現場に臨んだことで、『役を生きる』とはこういうことなのかと学ぶことが出来ました。単に台本のセリフを話すだけではなく、本当に自分の言葉として話をしている感覚になれたんです。ただただ必死に役に食らいついて、役作りや共演者の方々とお芝居のキャッチボールをすることで、それまでにはなかった、演じる楽しさを感じることが出来ました。
こんなにも自分の役を愛おしいと思ったのは初めての経験でした」

3.ヒロイン、みね子に対する想い

みね子は何事も全力で取り組むまっすぐな女性

「私の演じるみね子はちょっと抜けているところもありますが、何事にも全力で取り組むまっすぐな性格。喜怒哀楽が激しくて、笑ったと思えばすぐに泣いている、そんな女の子です。

……私はわかりやすく感情が表に出るタイプではないので、そこはみね子とはちょっと違うところです。

みね子を演じるにあたって、まず心がけたのが、彼女は“農家の娘”だということです。私はこれまで茨城県には撮影でしか行ったことがなく、正直、どんなところなのかあまりイメージが出来ませんでした」

4.農家の娘として

「農家の娘ならお米の味を知っていないとダメだ」と思った。

「茨城県はメロンやれんこんなど生産量ナンバーワンの農産物がたくさんある県なんですね。そして谷田部家でも作っていますが、お米がとにかく美味しいんです」

「普段は体型を維持するために出来るだけ糖質は摂らないようにしていたのですが、やはり『農家の娘ならちゃんとお米の味を知っていないとダメだ』と思い、クランクインの2カ月前からお米をちゃんと食べるようにしました。それに少し体重を増やした方が、昭和の時代の田舎の女子高生の雰囲気が出るかなと思ったんです。

それで1964年当時のままとはいきませんが、ご飯とお味噌汁とおかずとお漬物の食事を、朝昼晩と自分で作ってバクバクと食べていたら、自然と5キロほど増えました」

5.大変だった茨木弁

茨木弁がとても難しかった。

「役作りで大変だったのはいくつかありますが、一つ目は茨城弁です。お母さん役の木村佳乃さん、お祖父さん役の古谷一行さんですら、苦労されていました。

茨城弁って、抑揚があまりないんですね。だから感情を出さなければいけない場面で、抑揚をなくしてセリフを言うと、棒読みっぽくなってしまう。感情があるようでない、という変な感じになってしまうのが最初はとても難しくて。アドリブも、変に自分の感覚で喋って間違ってもいけないので、なかなか出来ませんでした。

セリフを録音していただいたものを何度も聞いたり、現場でも方言の先生に指導してもらって、少しずつ慣れていきました」

6.工場での仕事

工場で働くシーンはずっと基盤を見ていて……。

「トランジスタラジオの工場のシーンもなかなか大変でした。当時、トランジスタラジオは日本が外貨を稼ぐための大事な輸出品。みね子たちの勤めている工場でも1日340台を目標として、基板に細かい部品を流れ作業で固定していくのです。撮影でも、実際の工程をほとんどやっていたので、本物のトランジスタラジオに近いものが作れるようになっていたと思います。

でもシーンの都合上、色々な角度から何度も撮る必要があるので、私たちもひたすら同じ作業を繰り返さないといけないんです。それでずーっと基板を見ていると、『あれ? どの穴に部品を入れればいいんだっけ?』と、混乱してやるべきことが分からなくなってしまうんですよ。当時、工場で働いていた方々は本当にすごいです」

参考:有村架純インタビュー「ひよっこ」で昭和の強さを知った(前編)(後編)

参考:有村架純も「ひよっこ」続編に意欲「チャンスがあれば」脚本・岡田惠和氏に続き