リオパラ閉会式で注目!GIMICOの「弱さ」を力に変える方法
リオパラ閉会式に登場する義足モデル
リオデジャネイロパラリンピック閉会式で行われる東京への引き継ぎセレモニー。
今回も五輪閉会式と同じチームで、音楽監督は椎名林檎などが手がける。
でも、僕が注目するのはGIMICO(ギミコ)。
義足モデルの彼女です。
日本初の義足モデル
彼女は中学生二年、14歳の時に骨肉腫になり、生きるために右足を切断した。
……でも、そこから自らの人生を切り開くようにして。写真家のレスリー・キーや蜷川実花などの被写体や、ミュージック・ビデオなどにも出演するようになっていきます。
そして日本初の義足モデルになった。
彼女はこう言う。
「クリエイティブに関わりたいけれど、だれかの弟子になるとか、そういうのは違うな、と。それで、憧れてきた人の作品の素材になりたいなと思ったんです」
GIMICO
参考:GIMICOさんインタビュー「自分は“素材”になりたいんです」
さらに自らのアピールポイントについて、こう語る。
「私で、ビジュアル的なアピールポイントと言えば、義足くらいしかないかな、と」
GIMICO
アピールポイントは義足
「アピールポイントと言えば、義足くらいしかないかな」
この言葉を聞くと思い出すのがリオデジャネイロ・パラリンピックに出場した義足のジャンパー、中西麻耶の言葉。彼女は「義足を隠したがる障害者は多いけど、(私は)足を失ったことを隠さず生きる」と語っていた。そして、こう言った。
「義足になっても『中西麻耶という人間』は変わっていないんだ」
中西麻耶
中西麻耶は義足を隠したりはしない。
GIMICOもまさにそう。隠すどころか「アピールポイント」と語ります。
多くの人が「弱み」だと考え、隠したいと思っていることでさえ、「強み」にして、輝く。これをGIMICOは「あるものでどうにかしてきたからだ」と言う。
「よく自分の人生を冷蔵庫の残り物で例えるんですけれど、ドアを開けてみたらいろいろ残っている中に義足もある。外に買いに行くのは面倒くさい。この中で上手いこと料理して満足している状態、と言えばいいのかな」
GIMICO
この言葉はとても大切なことを教えてくれる。
僕らも自分の冷蔵庫に目を向けることです。
きっと、その中には他人から見たら「弱み」だと思われることもあると思います。でも、それを「強み」にできる道があるのか、考えてみることです。
最後にこの言葉をお届けします。とても力強い言葉です。
「人ができないことが、できるじゃない?だって私は義足だから」
GIMICO
画像:Tokyo2020
閉会式(追記)
リオデジャネイロ・パラリンピック閉会式。
本当に素晴らしいもので、GIMICOの存在感は圧倒的だった。