稲垣えみ子『魂の退社 会社を辞めるということ』の破壊力
オススメしていいか、わからない
素晴らしくいい本だけど、オススメしていいか、わからない本があります。
読んでしまうと、これまでの考え方、人生を変えてしまうようなそんな破壊力がある。
最近、僕は『MOTIV』で哲学を取り上げている関係もあって、哲学書を色々と読んでいるのだけど、それらももちろん凄まじい。ただ、超難解なものが多く、正直オススメはできない。
でもその本は違う。わかりやすい。そして強烈に響く(本は読んでいる方なのでそれほど感動する本はないのですが、ここまでの本は珍しいかもしれない)。
ミュージシャンと飲んだ日…
先日、あるミュージシャンの方と飲みに行ったのだけど。その方に「その本が凄いんですよ」と話したら、
「えっ、知ってます!尊敬する先輩にまさに紹介されました。凄い本らしいですよね」
そう返ってきた。
破壊力がある本
僕自身、何かのランキングで見たわけでもメディアや広告で見たわけでもなく、書店でふと手に取り、数ページ読んだら、買って一気に読んでしまった。
最近、話題になっているので、メディアにも取り上げられているけど。さっきのミュージシャンもそうだけど、メディアなどで紹介されなくても内容だけでも広がっていく、破壊力がある。で、その本とは……
『魂の退社』
著者は稲垣えみ子さん。
元朝日新聞の編集委員だった人で今年1月に退社。
会社を辞め、電気代200円で暮らす清貧生活をしているのに、かつてないほど希望に満ちていると言う。
読んだ方がいい人は…
破壊力がありすぎる本なので。
現在、うまくいっている、フリーランスや起業家の方などにはオススメしない(そのまま、仕事を頑張った方がいい)。
逆に色々と悩んでいる起業家の方などにはオススメできる。悩んでいることが大したことじゃないと感じられるはず。
特にオススメなのは次の人ですね。
- クリエイティブな人
- 会社員の人
- 女性
きっと色々と考えさせられると思う(会社を辞めようと思ってしまう可能性があるけど)。
最後に稲垣えみ子さんの言葉をご紹介します。
「退職を機に体調不良を整えようとインドの療養施設に滞在した際、肩こり、不眠、ストレスによる湿疹など延々と続く私の訴えをウンウンと聞き取った医師が最後に尋ねた言葉。
『それであなたは幸せなの?(アーユーハッピー)』
虚を突かれ、思わずたじろく。
私たちは何かを手に入れて幸せになろうとしている。
モノ、お金、そして健康。
でも手に入らなければ不幸なのか?
例えば病人は不幸なのか?
だとすれば私たちは皆、不幸にまみれて一生を終わるのだ。
だって病と死からは誰も逃れられないもの。
でも本当は病人だって、モノやお金がなくたって、幸せになれるはず。
肝心なのは何かを手に入れることじゃない。ハッピーになること。
『ある』幸せがあるなら、『ない』幸せがあったっていいじゃない。
そう考えると意外なほどに心は浮き立つ。
人生は自由だ。
そしてどこまでも開かれている。アーユーハッピー?」
参考:『情熱大陸』
今の時代に合っている本だし。多くの人を変えてしまう、そんな破壊力がある本だと思う。
興味がある方はご一読ください。感想を聞かせてもらえれば嬉しいです。