お金持ちが最高で、貧しさはカッコ悪いというのは真実なのか…
昼飲みは最高…
「昼に飲むお酒って最高ですよ。犯罪の香りがするし……」
もう10年以上前のある番組のことだ。何の番組だったかは記憶にないのだけど、普段、クールで崩れない稲垣吾郎が顔をクチャクチャにして笑っていた。
「いやぁ、ヤバイです。アレは……」という感じで満面の笑みを浮かべていた。
その「犯罪」という響きと稲垣吾郎の「ヤバイです。アレは」という笑顔に僕は完全にやられた。
当時、会社員だった僕の土日の多くはその「犯罪」の誘惑に負け、昼間から誰かを誘ってはお酒を飲むようになった。
「やっぱり、昼から飲むお酒は最高だね……」などと。
「退廃」という言葉
「犯罪」という言葉もそうだけど、そもそも「退廃」などという、退廃的な言葉に弱い。
もともと、僕はバックパッカーだった。
その時、旅をしていたのも退廃的な場所ばかり。なので、未だに超高級レストランで食事するよりは、バックパッカーの聖地サムイやカオサンなどで、道路に直に座ってお酒を飲む方が圧倒的に開放感を感じ、魅力を感じる。
街の写真がなく、少しわかりづらいけど、こんな感じがカオサン。
あと、アジアじゃないけど、ナポリなども退廃という意味では強烈に魅力的。
僕らは資本主義の世界にいる…
……ここで話は変わるけど、資本主義の世界にいると、「お金持ちが素晴らしい」ことだと思われている。
(僕はマーケティングの支援をさせていただくことを仕事にしているのだけど)相談に来られる、うまくいかない起業家の方を見ていても、「お金のことが気になって……」とお金がないことで自信を失われている方もいる。
「お金をもっている」、成功されている人たちを見て、羨んでしまうこともあると言う。
ただ、それはどうなんだろう、と思う。
確かにお金がないこと自体はきついし、お金もちがいい面もある。
だけど、貧しさにもカッコ良さはある。
僕もお金を稼ぐことは好きだけど、それはビジネスで成果を上げることが何よりも嬉しいのと、ビジネスを回していくにはお金が必要だからであって、お金持ちが一番というほどには魅力を感じない。
幼い頃からそうだ。
『あしたのジョー』でいうと、白木葉子の大邸宅には何の魅力も感じないけど、
矢吹ジョーがポンコツの動かない車に座っている姿に「ジョー、カッコいい」と圧倒的なカッコ良さを感じてしまう。
「退廃」「リスク」
もっといえば「問題」。そうしたものが純粋に好きなのかもしれない。
そう考えると、次々と問題に出会う(相談される)、今の仕事は本当に合っているのだと思う。
まぁ、話は戻るけど、「昼に飲む」ということはとにかく魅力的で退廃的な感じがする。
だからかもしれない。
今日、この写真の通りを通ったのだけど、目に入ったのは
「昼のみできますよ!」
というメッセージだった。(とても小さなメッセージなのにすぐに気がついてしまった……笑)