コンタドール、ブエルタで人生で忘れられない劇的な勝利!写真・動画・名言

シェアする

sponsored link
レクタングル(大)広告

コンタドール、最後の闘いで「人生で忘れられない勝利」

2017年9月10日。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2017 第20ステージ。アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)がアングリルを制覇し、現役生活の集大成ともいえる、見事な勝利を遂げた。

コンタドールはこう語った。

「とても、本当にとても特別な一日になった。このブエルタで、これより最良の方法でさよならを言うことなんて思いもつかない。プロとして引退する前に望んだことが実現した。

今日は総合表彰台よりもステージ優勝を優先して走ったんだ。もし総合成績のために走っていたのであれば、もっとコンサバティブな作戦を取っていたし、ステージは取れなかった。僕のブエルタの写真はほぼ一人で写っているけれど、それはアタックし続けていたからこそ。

道路には鈴なりの観客がいて、そして誰もがこのステージに注目し、そして僕はアングリルで勝つことに焦点を合わせた。今日は特別な一日になると分かっていたよ。フィニッシュラインを切った時は『目標完了』と心の中で呟いた。

最終的に総合表彰台には届かなかったけれど、実際はそこまで大切なことでじゃない。本当に大切なことは、人生を賭けて引退前にステージ優勝を挙げることだった。

昨日のステージ終了後にチームメイトに対して「明日は歴史的な一日になる」と話をした。全員が100%力を尽くして序盤のコントロールを行い、全員が僕のために走ってくれた。特にパンタノはコルダル峠の下りで逃げのきっかけを作り、そして二人でアングリルに突入した。そこからは僕の時間だと分かっていたよ。ステージ優勝のためには全力で頂上まで駆け上がる必要があった。

ここまでのブエルタではたくさんの人が僕にありがとうと言いに来てくれる。楽しめているし、決して忘れられない1ヶ月を過ごしてきた。今後年月が経ったとしても、今こうしてキャリア最終盤にステージを勝ったことを忘れることはないだろう」

参考:シクロワイアード

Embed from Getty Images

コンタドールの引退

ツール・ド・フランス2回をはじめ、キャリア通算7度のグランツール個人総合優勝を経験しているアルベルト・コンタドールは、8月19日に開幕のブエルタ・ア・エスパーニャをもって現役を引退することを自身のInstagramで発表していた。

8月7日、彼のInstagramにはこうあった。

キャリアの終了について、笑顔でお伝えすることができる。私は悲しんでいないし、引退についてしばらく考え続けてきた。私はホームレースで自らのキャリアを終えるのは素晴らしいことだと思っている

Gracias a tod@s! Thanks to all!

Alberto Contadorさん(@acontadoroficial)がシェアした投稿 –

ブエルタ・ア・エスパーニャでの最後の闘い

そして、今回のブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ(実質的なラストステージ)。

最後の闘いでついにステージ優勝を遂げた。

タイムは3時間31分33秒。その素晴らしい走りはまるで映画だった。全力でアタックする、その挑戦する姿には誰の心にも何かが響いたはずだと思う。日々挑戦し続ける、その姿にも。

#Cycling

Alberto Contadorさん(@acontadoroficial)がシェアした投稿 –

そして、最後の日。

A por la última batalla! The last battle!

Alberto Contadorさん(@acontadoroficial)がシェアした投稿 –

コンタドールの名言

今回の引退にかけたコンタドールの名言をお届けします(Twitter)。

「不可能っていうのは何を指しているんだい? 勝とうと思うことはできる。勝つことは……やってみないとわからない。僕は100%不可能だとは思っていない。何度でも、たとえただ言葉にしているだけにしか見えないとしても、レースでの緊張、落車、諸々の危険、そういうものに疲れ果ててしまわないとしても、おそらく、それは不可能かもしれない。けれど僕は物事が不可能なのは誰かがそれを可能にするまでの話だと思っている人間だ。それに、身体的な面より心理的な面で一層難しいということを知っている、できると信じなければならないんだ
アルベルト・コンタドール
オススメ度★★★★★
参考:アルベルト・コンタドールインタビュー「物事というのは不可能なものだ、誰かが可能にするまでは」

「僕はできるだけのトレーニングを積んで来て、ブエルタにはくたくたの状態で入った。一ヶ月から一か月半の間に14日間トレーニングを積んだけれど、状態は僕にしては不確かなものだった。出発の前日のバスの中で、僕はチームメートにこう言った。『聞いてくれ、みんな、僕たちは勝つためにここにいる。僕は自分にどれだけの可能性があるかわからないし、僕に賭ける人もいないだろうとわかっている、けれどもし10%でも可能性があるのなら、僕たちはそれに挑まなければならない。もし五日の内に僕が駄目になったら、他の目標を立てよう』そしてそれが鍵になった。数日が過ぎて、その内の何日かはとても調子が悪かったけど、少しずつ僕は調子を取り戻して、最後には勝った」
アルベルト・コンタドール
オススメ度★★★★★
参考:アルベルト・コンタドールインタビュー「物事というのは不可能なものだ、誰かが可能にするまでは」

「僕は一度も”Bad Luck”というものを信じたことがないが、本ツールは僕を限界に追い込んでいる。特に精神的にね。
ただ僕がこうなったから (クラッシュを多く経験したから)、もう本ツールを僕が諦めると思っている人は、僕を理解していないね
今は他の目標(次のレース等)を考えるのではなく、これまで以上に強く本ツールに対し”決意“をもって、残りのステージに臨みたいと考えている」」
アルベルト・コンタドール
オススメ度★★★★★
参考:アルベルト・コンタドール「僕が諦めると思っている人は、僕を理解していない」

「グランツール優勝戦線で戦いつつ引退したいと考えている。その時はもし勝てずとも全力を尽くして走り切りたい。それ以降でも現役生活を続ける事はできると思うが、第一線級のレベルのまま引退したいとずっと考えてきた」
アルベルト・コンタドール
オススメ度★★★★★
参考:コンタドールインタビュー「想像していたよりも好調だが、まだまだ先は長い」