内村航平が興奮した「原点」、リオ五輪団体金への「出発点」

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体操男子個人、
金メダル

リオ五輪、体操男子。
個人総合の決勝で内村航平は合計92.365点で、金メダルを獲得。2連覇を達成した。

しかも、念願の団体での金メダルを獲得した後、だ。

試合後、内村はこう語った。

「(最後の鉄棒は)着地は絶対に止めてやるという強い気持ちで、いつも通りを心がけた。これだけいい演技で一番いい色のメダルが取れて、本当に一番幸せ者だと思う

言葉だけではなく、これ以上ないくらい、幸せだと感じたのだろう。

でも、それだけ努力してきたのだ。

内村航平の原点

内村航平が(個人以上に)団体を求めるようになったのは、その「原点」がアテネオリンピックにあるからだ。

それは12年前の夏。

長崎から上京したばかりの少年、内村は、下宿先のテレビで「あるモノ」にくぎづけになっていた。それは……

アテネオリンピックの体操男子団体決勝

エース冨田洋之が「伸身の新月面」で着地を決め、日本が28年ぶりの金メダルを獲得した瞬間、体を雷が走るような衝撃を感じた。その瞬間だった。
最後に鉄棒で着地し、団体金を獲る」ことが内村航平の夢となった。

その「原点」が次の動画。
栄光への架け橋だ……」という実況は今もなお多くの人の記憶に残る、名文句になっている。

(冨田洋之が着地を決めるのは動画の最後にある)

内村航平の出発点

そして、内村航平がオリンピック男子体操団体に初めて参加したのは北京。

19歳だった。

まだ初々しいので、今の内村航平とまるで違うけど、本当に可愛らしい。まさに今回のリオにつながる、オリンピックでの「出発点」だった。

12年

下宿先のテレビで見た衝撃。

そこから12年という歳月をかけ、「夢」を実現させるため、全力で体操を続け。ついに今回のリオ五輪で念願の体操男子団体で金メダルを獲得し、個人体操団体でも金メダルを獲得した。

その積み重ねてきた努力を考えると、何とも言えない気持ちになってくる。

「本当に一番幸せ者だと思う」

内村航平の努力を思いつつ、その言葉を聞くと、本当に良かった、と改めて強く感じる。