上地結衣:モチベーションの上がる言葉29選

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上地結衣は日本の車いすテニス選手。

2014年に、女子車いすテニスダブルスで史上3組目となる年間グランドスラムを達成。女子車いす史上6人目の生涯グランドスラム制覇であり、最年少の達成でもあった。

計29の言葉。はじめから一つひとつチェックしてもいいし、目次の気になるカテゴリーからチェックしてもいいと思います。ブックマーク必須の内容です。

上地結衣

上地結衣(かみじ ゆい、1994年4月24日 – )は日本の車いすテニス選手。wikipedia

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上地結衣:モチベーションの上がる言葉「他人/仲間」編

「同世代が勉強したり、遊んだり、恋をしたりしているときに、テニスばかりをする生活って、大変じゃないの? 遊びたいと思わないのって。私の同級生でもプライベートを楽しんでいる子もたくさんいます。でも、自分は自分で、他の人が出来ない、全く違った経験をさせてもらっているんです。15歳で海外に行って試合をする。国際大会で一流の選手と試合ができる。こういう経験は、普通は絶対に経験できないことだと思うんですね。だから自分にとっては、我慢をしているっていうことは全くないし、同世代の人たちが遊んでいる話を聞いても全然気にならないです
上地結衣
オススメ度★★★★★

「(上地選手を支えているもの)このブルーのタオルです。兵庫県車いすテニス協会の役員だった方のご家族から、昨年いただいたものです。その方が協会の役員になられる前、現役でプレーなさっている時からすごく可愛がっていただいていて、『あなたが海外にいても、ずっと応援しているからね』といつも私に優しい言葉をかけてくださる方でした。その方は一昨年ご病気で亡くなられたのですが、私のラッキーカラーがブルーだと覚えていてくださったご家族から、『今までは遠征について行ってあげられなかったけど、これからはこのタオルがあるからね』とプレゼントでいただいたものです。いつもラケットバックに入れて、試合前に見て励ましてもらっています
上地結衣
オススメ度★★★★★

「特にパラアスリートは、車いすやウエアをつくってくれる人など、お会いしたことがない人からのたくさんの支えがあってこそ、プレーできているのだと思います。だから、いろんな人たちが頑張ってきた結晶として今の自分があるのだと思って、そのみんなの想いを背負って頑張っていきたいです
上地結衣
オススメ度★★★★★

「特にフランスの大会は、ボランティアの方がたくさんいて、食事を世話してくれたり、洗濯物を集めて持って行ってくれるボランティアの方とかが、地元のおじいちゃんおばあちゃんなんです。そういう方たちが、毎年行ってると、顔を覚えてくれて、『今日は勝った?』とかって聞いてくれるのが、すごくうれしくて。そういう人たちと接するのがすごく自分にとって、息抜きになるというか。試合が終わった後にご飯食べに行って、『今日勝ったよ』と言ったら『じゃあ、デザート持ってきてあげる』とか。そういうところは、健常者のテニスの大会ではあり得ないことだと思います」
上地結衣
オススメ度★★★★★

「私がこうしていられるのも、理解のあるまわりの人たちに囲まれている環境があるからこそなんだと思います。私の両親は、障害があるからといって、『運動すると危ないよ』とか『無理はしちゃ駄目』とか言う親ではなかった。今のコーチも、その他のまわりの人たちも、『私の意志』というものをとても尊重してくれてきたんです。このことについては、本当に恵まれていたと思います
上地結衣
オススメ度★★★★★

「今のコーチとは14歳くらいの時に初めて会って17歳から就いていただいているのですが、良い意味でコーチっぽくない方です。いわゆる指導をするのではなく『一緒にやっていこうよ』と、近所のお兄ちゃんのような感覚でレッスンしてくれます。私は自分の感覚を大事にしてプレーしているのですが、コーチもそういった私の感覚を大切にしながら指導をしてくれます。家族よりも長い時間を共有することでより近い存在になってくれています。一緒にごはんを食べに行ったり、カラオケに行ったりすることもあって、他の選手からも、私とコーチの関係は珍しいとよく言われます」
上地結衣
オススメ度★★★★★

「小学校5年生になった春に県営のテニスコートで姉と初めてプレーしました。私は姉のまねをしたがる性格で、塾や習い事も全部姉と同じことをしていました。その姉が中学校の部活動で軟式テニス部に入ったのを見て、『自分も一緒にテニスがしたい』と思い始めました。当時は補装具を付けていれば歩くことができたので、立ってテニスをしていたのですが、ラケットを振ったり、ボールを追いかけたりすることが難しくて、そのうち車いすに乗ってプレーするようになりました」
上地結衣
オススメ度★★★★

「(両親は)二人ともテニスの知識はなかったので、プレーについては何も言われませんでした。試合で負けて帰ってきても『どうやったん?楽しかったん?』くらいしか聞かれないんです。私が一度辞めようと思った時期も『続けていく意志があるんだったらいつまでも続けていけばいいし、もし辞めたいんだったら、辞めても何も言わへん』って言ってくれました。そんな、いつも自然体で見守ってくれていたことが一番ありがたかったですね
上地結衣
オススメ度★★★★

上地結衣:モチベーションの上がる言葉「思考」編

「自分はこれまでに色んなことに挑戦してきました。障害を持って生まれてきたということに関しても、たくさんの悔しい想いもしてきました。でも、そうしたことを乗り越える根本には『楽しい』という気持ちがあったと思います。それは、シンプルに『テニスが楽しい』『友達と遊ぶことが楽しい』という気持ちです
上地結衣
オススメ度★★★★★

テニスをずっと続けてこられたのも、一番には『楽しい』という想いがあるからです。『楽しい』からこそ、努力もするし、挑戦もできる。努力をして技を身につけていくのも楽しいですし、プレーをするのも楽しい、それから練習の後、パートナーの選手とおしゃべりするのも楽しいです。私が『努力』『挑戦』をしていくことにおいて、『楽しい』という気持ちはとても大切なものだと思っています
上地結衣
オススメ度★★★★★

私は海外に行くのがすごく好きで、海外の生活が全然苦にならないので、どこの大会に行くのもすごく楽しみなんです。毎回周りの皆さんは、競技やツアーの連戦が続くと、『家に帰って白いご飯が食べたい』とか、『自分のベッドで寝たい』とかっておっしゃっているんですけど、私ひとりだけ大会終盤になって残り滞在期間が3日とかになると『ああ、帰りたくない。ああ、帰りたくない』って毎日言って、『分かったから』ってよく言われていまして(笑)。15歳16歳ぐらいの時はよく言っていましたね。今は口に出さないですけど、やっぱり楽しい。海外の選手と一緒にいて、普段なかなか会えない日本の選手とかとも一緒にツアーをまわれるというのがすごく楽しくて好きです
上地結衣
オススメ度★★★★★

「中学校3年生からは、海外の選手と試合をするようになったり、海外に行って試合をするようになったりして、だんだんと世界を感じるようになっていったんです。『世界の壁』と考えて、上を見たらキリがありません。だから、私の場合は、そういうレベルの高い選手たちとプレーができることは、むしろ『喜び』だったのだと思います『世界の壁』を感じるよりも、『そんなトッププレイヤーの選手と試合ができる』という嬉しい気持ちの方が大きかったですね」
上地結衣
オススメ度★★★★★

上地結衣:モチベーションの上がる言葉「行動」編

本当に自分のやるべきことを一生懸命やって、やらないといけないことがより正確に分かって。これを良くすれば勝てるとか、良くなっていくということを想像して、それが本当にその通りになったんですよね。ただそれは、追いかける立場だったからできたことであって、今追いかけられる立場になって、より難しくなりました。どういうふうにしたら”勝てるか”ではなくて、”勝ち続けられるか”なので、難しいところではありますね」
上地結衣
オススメ度★★★★★

私は、真剣な試合中でも、笑顔でいることを心がけています。それは、そうすることでより自分を客観視することができ、プレーも前向きになるからという思いがあるからです。自分なりの楽しみ方で試合を楽しめるように頑張ろうと思います」
上地結衣
オススメ度★★★★★

「私は、どんなことでも事細かに書き出してノートを作って相手の研修をして……というリサーチするタイプではなく、どちらかと言うと、こうしたら試合中にいいんじゃないかな、あの選手はここを攻めていったら有利になるかな、等を思いつきで書き留めていく感じですね。そういう点では、ルーティンや決め事をするのもあまり得意ではないんだと思います。試合前もの準備も、特に順番やすることなどは決めずに、そのときどきで違っていると思います」
上地結衣
オススメ度★★★★★

「2012年のパラリンピックでテニスをやめようと考えていたんです。でも、ロンドンのパラリンピックが素晴らしくて、私がそこで受けた影響はそのあとの競技への考え方や取組み方などを変えるくらい大きいものでした。だからせっかくの時刻での開催の東京パラリンピックはロンドンパラリンピックよりも更にいいものになればいいなと思っています」
上地結衣
オススメ度★★★★★

上地結衣:モチベーションの上がる言葉「目標」編

「やっぱり自分が身近で見ている国枝慎吾選手や、ロンドンまでずっとトップだったエスター・バーガー選手というのは、自分が見る限り、負けたところを見たことがないくらい確立されたものがあって。それに比べて、自分はまだ揺らぐ時ももちろんありますし、自分のプレーだけに集中できない部分もあります。それが出てしまったのが11月のシングルスマスターズで。そのあたりで、本当にギャップというのは感じますね」
上地結衣
オススメ度★★★★★

「自分の場合は、『1位になりたい』『ランキングをあげたい』という気持ちよりも、『今、目の前で戦っている選手に勝ちたい』という気持ちで試合をしてきました。それをずっと続けていたら、いつのまにか1位になっていた。対戦選手との試合を1マッチ1マッチ楽しんできたら、結果、日本一、世界一になることができたんです。もちろん、積み重ねてきたものはあるんですけどね」
上地結衣
オススメ度★★★★★

なにか挑戦することを見つけるのは、とても素敵なことだと思います」
上地結衣
オススメ度★★★★★

自分の中では1位であって1位じゃないというか……。ランキング的には1位なんですけど、ひとつひとつの技術で言えば、自分よりも丁寧だったり、技の種類が豊富だったり、上の選手はたくさんいると思うので。やっぱりそういう選手のいい所をすべて集めたのが自分でありたい。それが1位であるべきだと思っているので。そのあたりは、まだ自分がイメージしていた1位とはかけ離れていますね」
上地結衣
オススメ度★★★★★

最初はパラリンピックに出たいとか、世界ナンバーワンになりたいとは思っていなくて、ただ姉とテニスを続けていければいい、と考えていました。最初に大会に出たのは小学校6年生の時だったのですが、直前まで、大会に出ることすら考えていませんでした。クラブの先輩から『家の近くの大会だから出てみよう。みんなも出るから』と誘われて、渋々出場したくらいです」
上地結衣
オススメ度★★★★★

リオデジャネイロのパラリンピックで金メダルをとる。これは、ロンドンのパラリンピックに出場してからコーチと一緒に決めたひとつのゴールです。その後は、やっぱり東京パラリンピックでの連覇を目指して頑張りたいと思っています
上地結衣
オススメ度★★★★★

「結局、高校3年生で2012年のロンドン・パラリンピックに初出場したことがきっかけで、これから先はテニス一本でいくことを決めました。パラリンピックに出場したときはまだ迷っていたのですが、4年に1度の大会に人生を費やしてきて、1つの勝利のために頑張ってきた選手たちと試合をし、『これから先もテニスをやりたい』と自分の気持ちが固まりました。パラリンピックには他の大会とは違った独特の雰囲気があります。観客の期待もすごく大きかったようで、選手全員を盛り上げてくれるような暖かい応援がとても印象的でした。テニスを続けていくか迷っていた時期だったので、すごく良いタイミングでパラリンピックに出ることができたと思っています。だから、2016年のリオデジャネイロや2020年の東京のパラリンピックでは、かつての私と同じように、何かに迷っている人の気持ちを変えることができるように、選手として関わることができたら嬉しいです」
上地結衣
オススメ度★★★★★

「最初は、姉の真似をしてテニスをやりはじめただけでした。その頃は『家族と一緒にテニスを楽しめたらいいな』『体を動かせて楽しいな』と思っていただけだったのです。それが競技指向のテニスに変わったのは、同じ車いすテニスクラブに所属している方で、パラリンピックで活躍している方の競技映像を観てからでした。同じ左利きの選手だったという共通点もあり、憧れの選手だったので、『いいなあ』『格好いいな』と思って、気持ちが競技指向に向いていき、大会に出るようになっていったんです。それでも、その頃は、パラリンピックを目指しているというわけではありませんでした」
上地結衣
オススメ度★★★★

2016年のリオパラリンピックが、自分にとってのひとつのゴールでもあるので、そこに向けて完成形により近づけられるようにしていきたいとは思っています」
上地結衣
オススメ度★★★★

上地結衣:モチベーションの上がる言葉「失敗」編

勝つことも大事ですし、反対に負けることも大事です。負けたときの悔しい気持ちがあるから、勝ったときの嬉しい気持ちがわかる。負けたときには、やはり悔しい気持ちをバネにして、勝つ気持ちに向かっていけます。でも何よりもテニスを楽しむことが、自分の成長には必要不可欠なことだと思っています
上地結衣
オススメ度★★★★★

「1ゲームも取れずに1回戦負けでした。でも、すごく楽しかったんです。私が所属していたのは男子の多いクラブだったので、女子と対戦することも、実戦でプレーすることも新鮮でした。もともと負けず嫌いだったので、大会に出るからには『こんな子がおるんや!』とみんなを驚かせたかったのですが、全く思うようにプレーさせてもらえませんでした。そんな時に、初めてテニスの“相手のいる競技”としての楽しさを知りましたね。テニスは個人競技だからこそ、良くも悪くもすべての責任が自分にかかってきます。でも、逆に“すべてのことを自分でどうにでもできる”ところも面白くて、その後、テニスにのめり込んでいきました
上地結衣
オススメ度★★★★★

「今は10月のアジア大会で負けたことも、11月のシングルスマスターズで負けたことも、良かったかなと思っています。本当に2016年と2020年で悔しい思いはしたくないので、今のうちにそういう経験をして、同じ状況、同じ心理状態になった時に、いかに対処するかという勉強にもなりました。ひとつの経験として、次に生かすことができれば、この負けは無駄じゃなかったと思えると思います
上地結衣
オススメ度★★★★★

「本当に1位になるまでは1位になりたいと思っていましたし、1位になってからは負けたくないと思っていたんですけど、いざ負けると、今負けてよかったのかなと思います。負けて初めて気づくことはたくさんあると思いました。特に今まで以上に他の選手が、私を研究して大会に臨んできているんだな、ということをすごく感じましたから」
上地結衣
オススメ度★★★★★