ダルビッシュ有のマインドになる設計図:自分編
ダルビッシュ有。プロ野球選手
ダルビッシュ・セファット・ファリード・有は、テキサス・レンジャーズに所属するプロ野球選手。大阪府羽曳野市出身。 マネジメント+契約はエイベックス・スポーツ。代理人はワッシャーマン・メディア・グループのジョエル・ウルフとKDNスポーツの団野村。愛称は「ダル」wikipedia
『MOTIV』では、ダルビッシュ選手の言葉を点と点をつなぐようにし、ダルビッシュの「マインド」が学べる「設計図」を全10回にわたり、紹介していきます。今回はその第1回、「自分」編です。
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自分は
「できる」と信じる
ダルビッシュはこう語る……
「プレッシャーはあまり感じません。あまり考えていないというのもそうですが、『(自分は)できる』と思っているからです。プレッシャーって、不安なときに感じることだと思います。それなりに努力をして、完璧な状態でマウンドに上がろうとしているので、プレッシャーも感じないというか、『やれば大丈夫でしょ』という考え方なんです」
自分はできると思う。
これはただ漠然と「できる」と思っている、という話ではなく、プレッシャーや不安を吹き飛ばすくらい努力をし、完璧な状態で本番に挑むということ。「やれば大丈夫」という一言にはそれだけのことが込められているわけです。
ここで参考になるのが、ダルビッシュがストイックな生活を送っている理由を語っている言葉にあります。
「こういうところで差をつけていくしかない。メジャーの選手は身体も強くて小さい頃からトレーニングもしてて。僕なんてもともと細かったし頭で勝負するしかない。そいつらと同じレベルならいいんだろうけど勝つにはこういうことをやらないと。日本人はどんだけ才能持ってても絶対無理、メジャーのトップになるには」
『Get Sports』より
「結局やらない人はそこに甘えてたり、自分がスゴイと思っちゃう。そこだけなんじゃないかな」『Get Sports』より
これがダルビッシュの「やれば大丈夫」。ここまでやるから、プレッシャーや不安を感じないわけです。
- 質問:あなたはプレッシャーや不安を吹き飛ばすくらい、努力をし、完璧な状態で本番に挑んでいますか?
自分を冷静に客観視し
足りない部分に
最適な努力を見つける
ダルビッシュはこう語る……
「色々な選手を見ていて思う事。成功が長く続けられる選手は自分を冷静に客観視でき、かつ足りない部分に最適な努力を見つけ出す。これはスポーツに限った事じゃないんでしょうね」
ダルビッシュが色々な選手を見て感じた「成功が長く続く選手の秘訣」。それは……
自分を冷静に客観視し、自分の足りない部分を明確にし、その部分に最適な努力を見つけること。
これはイチローの次の言葉と同じです。
「自分を客観的に見て、やるべきことをやります。それは、どんなときにも変わらないものなのです」
自分を客観的に見て、やるべきことをやる。イチローはそのことをどんなときにも変わらないこととまで語っています。長期間、高い成果を出し続けているイチローもそう語っているわけです。
- 質問:あなたは自分を冷静に客観視し、自分の足りない部分を明確にしていますか?
- 質問:その部分に最適な努力を見つけ、取り組んでいますか?
大きな壁も
一人で乗り越える
ダルビッシュはこう語る……
「ずっと1人で歩いてきた。誰の手も借りず。大きな壁もたった1人で乗り越えてきた。ずっと1人でやってる時は何とも思わなかったけど、振り返れば孤独だったかな」
野球はチームでやるものだし、お世話になった人もいるのだろうから、「誰の手も借りず」というのは言いすぎだと思う人もいだろうけど、実際には人に感謝していないということではない(少なくとも僕はそう思う)
そうではなく、1人でやるべきことを限界までやっているということだろう。
大きな壁でさえ、1人で限界まで。
- 質問:あなたは自分1人で最大限取り組んでいますか?
プロだと意識する
ダルビッシュはこう語る……
「一つ言えるのは、プロだということ」
「プロ」という言葉が沸き立たせる気持ちは、野球選手だけではなく、僕ら仕事人にもある。
自分たちも仕事をしてお金をもらっているのだからプロ。
でも、そのプロ意識を忘れ、安易に仕事をしてしまう時もある。
そんな時は自分はプロだと強く意識する。常に自分はプロだと意識することです。その意識は自分を大きく変えます。
- 質問:あなたは自分をプロだと常に意識していますか?
自分には
責任がある
ダルビッシュはこう語る……
「自分には責任がある」
ダルビッシュのこの言葉はチームや自分の役割に対する「責任」という意味。
でも、僕らでも「企業」や「仕事」「役割」に対する責任と置き換えることができる。
「責任」は自分にある。そう思うだけで強い覚悟をもち、モチベーションが高まります。
ダルビッシュは「ずっと1人で歩いてきた」という割には「責任」という言葉も用います。つまり、彼はチームでの役割、責任を果たすため、自分一人でも全力を尽くすわけです。
さらに興味深いのは、ダルビッシュが「野球をやりたいけど出来ない人」たちのことも考え、野球を全力でやっていることです。
「例えば、すごい才能があるのにケガでダメだったという人はざらにいるけど、もともと生まれて障害を持ってて野球をやりたいけど出来ない人も絶対いるわけですよ。僕はそれに気付いてからこういうことをやるようになってて、その人たちがもし出来たら、こういうことをすると思う。全部を懸けてやる。それだけ想いが強いから」
『Get Sports』より
- 質問:あなたは仕事に責任を感じていますか?
- 質問:あなたの仕事を「やりたいけど出来ない人」たちのことを考え、全てを賭けていますか?
常に変化する
ダルビッシュはこう語る……
「常に変化できたっていう、それなりの成績を残せたのはたぶんそういうところかなって思う」
諸行無常。この世の、あらゆるものが常に変化しています。
常にライバルも変わるし、様々なモノが変わるわけです。だからこそ、自分も常に変化することです。
常に変化し続けなければ、成果を上げ続けることはできないのです。
- 質問:あなたは常に変化していますか?
まとめ
- 自分は「できる」と信じる
- 自分を冷静に客観視し、足りない部分に最適な努力を見つける
- 大きな壁も一人で乗り越える
- プロだと意識する
- 自分には責任がある
- 常に変化する
以上が『ダルビッシュ有のマインドになる設計図』の「自分編」
全10回のシリーズの第1回です。
楽しみにつづきをお待ちください!
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