マンガでわかる!内村航平の金メダルにつながる思考:自分編

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内村航平の金メダルにつながる思考

2012年ロンドン五輪。2016年リオ五輪と個人総合で2連覇(金メダル)、さらにリオ五輪では団体での金メダルも獲得した内村航平

その金メダルにつながる「思考」をマンガとストーリーで学んでいきます。

内村航平とは…

オリンピック3大会(2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ)に出場し、個人総合2連覇を含む7つのメダル(金メダル3、銀メダル4)を獲得。また、世界体操競技選手権でも個人総合での世界最多の6連覇を含む19個のメダル(金メダル10、銀メダル5、銅メダル4)を獲得している。wikipedia

物語のはじまり…

椎名(青年)は仕事がうまくいっていなかった……。

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© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 サイト名: 漫画 on web

うまくいっていないのは仕事だけではなかった。

会社での上司との関係もだった。

目に見えて関係が悪いほどではない。でも、明らかに上司は自分のことを嫌っている感じで、疲れ果てていた。

会社、上司、そして仕事のことが気になって、今やっているリオ五輪を見る気もしなかったし。日本人選手の応援もできないほどだった。

ただ一方で、メダルを獲って嬉しそうにインタビューに答える選手を見ると、どこかイライラしていた。

「いいよな……コイツらは」

選手たちが必死の想いで幾年も練習し続け、メダルを獲っているのはわかっていた。それでも純粋に応援できない自分がいた。

「オリンピックより、自分のこと……」

そう呟きつつ、会社や仕事のことを再び考え始めていた。社内での人間関係もギクシャクしているし、仕事自体も管理職になってから、明らかにキツくなっていた。

スマホでニュースをチェックすると、リオ五輪で金メダルを獲ったアスリートの笑顔の写真がでてきたが、それを見ず、すぐにジャケットのポケットにスマホをしまいこんだ。

……仕事がうまくいっていなかった。

変わった先生

数日ほど経ったある日。大学時代の友人の鈴木から、椎名はある先生の存在を聞いた。

「少し変わった先生がいるんだよ」

どうやら、その変わった先生は世界で活躍する人や歴史に名を刻んだ人などの言葉を研究し、彼らがどうやってそれだけの偉業を成し遂げたのか、を研究している人だった。

「ふーん……変わった人がいるもんだな」

そう言いながらも、椎名はその先生が気になり、どういうわけか、吉祥寺のカフェで(先生に)相談に乗ってもらうことになった。

何かヒントがあれば……。そうも考えていた。

先生との会話

吉祥寺のカフェ。

椎名は初対面の先生に、自分の状況を話していた。

……椎名の話が一通り終わると、先生は一息ついて、こう話し始めた。

先生
「オリンピックは見ましたか?」

椎名
「えぇ。まぁ……」

先生
「内村航平が団体と個人総合で金メダルを獲りましたね」

椎名
「えぇ……(この先生は何を話しだすんだ?)」

先生
「今日はその内村航平選手の話をしようと思います」

椎名
「内村選手?金メダリストの内村選手が、僕なんかと何の関係があるんですか?」

彼は内村航平と自分じゃ、全然違うだろ……そう思っていた。先生はそれに気づいたのか、静かにこう答えた。

先生
「あります。それにリオ五輪はつい最近のことだし、理解しやすいと思うし……」

先生は軽く内村選手のことを説明した後、こう言い出した。

先生
「まず、重要なのは『自分』。つまり、『君自身』のことだよ。

仕事がうまくいっていないと話をしていたけど、そのためには「君」が変わらなければ、状況は変わりません。ただ、待っていても何も変わらない。

だからこそ、『自分』についてまず考えることが重要なんだ」

椎名
「『自分』…….。自分について考える。つまり、自分の強みを知る、などですか?」

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© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 サイト名: 漫画 on web

先生
「確かに、自分の強みを知ることも大切だね。
では、まず自分の『強み』を知る、ということから話していこう。

まず、質問なのだけど、自分の『強み』を知るという時はどうすればいいかな?

椎名
「……どうですかね。自分の強みだと思うものをひたすらノートに書くなどして、考えていくかもしれないです」

先生
「確かにそれでもいいかもしれない。通常はそのように自分の『強み』をただ考えていく。自分の強みは何だろう、と」

椎名
「それではいけないんですか?何も問題ないと思いますが」

先生
「ここで内村選手の言葉を一つ紹介します」

「高校3年のときに日本の強化選手に選ばれて、そのとき『ゆか』が得意種目で、ちょうど日本が苦手とする種目だったんです。僕が代表に入って力になりたいと思いました」
内村航平

椎名
「今、内村選手の言葉を紹介していただいた真意がわからないです。僕は体操選手ではないし。ゆかがどうの、も関係ないです」

先生
「いえ、そうじゃないです。内村選手の『ゆか』が君にとって何かってことだよ」

椎名
「内村選手の『ゆか』。それは自分の『強み』ってことですか?」

先生
「そして、内村選手は日本が苦手とする種目が『ゆか』だと答えたように。

自分の強みを考えるだけでなく、君の会社で困っていることや、お客さまの困っていること、などそうした『弱み』を考えることが重要なんだ。

つまり、自分の『強み』を誰かの『弱み』につなげるということだよ。」


  • 自分の『強み』を誰かの『弱み』につなげていますか?

椎名
「自分の『強み』を誰かの『弱み』に……。ですが、自分にそんな「強み」があるのかといわれると、自信がないです」

先生
「もちろん、そうです。内村選手だって、いきなり金メダルを獲得できる強みが見つかったわけじゃない。その強みを幾年もの時間をかけ、練習して磨きあげてきたのだし……」

椎名
「そうはいっても、『強み』を『弱み』に結びつけるのはわかったのですが、『強み』を見つける方法が見えてきません」

先生
「強みを見つける方法はいくつかあるし、それはあとで説明しますが、内村選手の言葉にとてもヒントになるものがある。それは『幼い頃から得意なモノ(やっていたモノ)』を選ぶのは一つの方法です。幼い頃から得意なモノはそれだけ経験があるということだから

内村選手は子供の頃から人形を使ってイメージトレーニングしたり、トランポリンをするのが好きだったらしい……」

子供のときはよく人形を使ってイメージトレーニングをしていました。やりたい技と同じように人形を動かしてみてイメージを作る感じです。今はそのおかげで、演技中にどこにいて・どの状態かわかるようになりました
内村航平

「人それぞれに違うと思いますが、僕は自分が演技をしているときに、空中にどの状態で・どこにいるのかが分かります。 多分子供の頃からやっていたトランポリンで自然に身に付いたと思います
内村航平

先生
「多くの人は内村選手のように、体操選手になるようなことはないと思います。それでも、幼い頃や学生時代に好きだったこと、得意だったことを考え、可能な限り活かすことです。得意だったことを使わない手はないからね。
5歳から得意なことだったら、30歳の頃には25年の経験があるってこと。その力を使うということです」


  • 幼い頃や学生時代に好きだったこと、得意だったことは何ですか?
  • それを活かしていますか?

先生
「内村選手はそうした能力も活かし、他の選手では到達しえないレベルのことができるようになったんです。彼はこう語っています」

「みんなは着地を止めにいって止めていると思うのですが、僕は止まるところで技を終わらせていれば、勝手に止まるという印象なんです
内村航平

椎名
「すごい……」

先生
「そう、すごいわけです。
さらにその強みも用いて、自分の『目標』『理想』を目指すのです。内村選手の勝負はまさにそこにありました。自分の『理想』にいかに近づくかが勝負だったわけです」

「体操は他の選手と競っているわけでなく自分との戦いなので、自分の理想にどれだけ近付けられるかが勝負ですので力がついてきた」
内村航平

椎名
「よくわからないのですけど……。体操って競い合いですよね。リオ五輪の団体総合だって、個人総合だって、競い合っているじゃないですか」

先生
「確かに競争ではあります。ですが、競技をする時は一人。一人でやるのが体操なんだ。

ただ、それが採点されて競い合っているだけで。相手と直接戦う格闘技などとは違うんだよ。

仕事も似ているところはあります。一人で取り組むことも多いですよね。資料を創ったり、何かを調べたり、事務処理をしたり、と。もちろん、誰かにプレゼンしたりすることはありますが……。自分でコントロールができる部分が多い。

だからこそ、自分の『理想』をもつことです。自分の『強み』を意識し、大切なことを『理想』に近づけていくわけです」


  • 人生や仕事での大切なことの「理想」は何ですか?
  • その「理想」に近づいていますか?

先生
「そして、君自身を(君の世界で)『証明』するんだ。

自分の持てる『力』で、『できない』などと思わずに、です。内村選手はロンドン五輪で個人総合の金メダルをはじめて獲得した時、こう言ったんだ」

「やっと内村航平を証明できた……」
内村航平

椎名
「やっと……証明できた……」

彼(椎名)はその言葉を聞いた時、目の前が開けたように感じた。

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© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 サイト名: 漫画 on web

先生は椎名を見つめながら、静かにこう話した。

先生
「そう、君自身を証明していくんだ」

そして優しく微笑んだ。

先生は「一息つこうか」と言って、店員を呼び、二人分の珈琲を注文していた。

これから、どんな話になるんだろう……椎名は考えていた。


  • あなた自身を証明していますか?

(「マンガでわかる!内村航平の金メダルにつながる思考」の第1回はここまでです。面白いと思った方はシェアなどをよろしくお願いします。第2回はコチラからです)

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内村航平の金メダルにつながる思考2012年ロンドン五輪。2016年リオ五輪と個人総合で2連覇(金メダル)、さらにリオ五輪では団体での金メダルも獲得した内村航平。 ...

第1回まとめ

  • 自分の『強み』を誰かの『弱み』につなげていますか?
  • 幼い頃や学生時代に好きだったこと、得意だったことは何ですか?(それを活かしていますか?)
  • 人生や仕事での大切なことの「理想」は何ですか?(その「理想」に近づいていますか?)
  • あなた自身を証明していますか?