マンガでわかる!内村航平の金メダルにつながる思考:仲間編

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内村航平の金メダルにつながる思考

2012年ロンドン五輪。2016年リオ五輪と個人総合で2連覇(金メダル)、さらにリオ五輪では団体での金メダルも獲得した内村航平

その金メダルにつながる「思考」をマンガとストーリーで学んでいきます。

今回のテーマは『他人』。特に『仲間』についてです。第1回を見逃した方はまずはそちらから読んでみてください。

マンガでわかる!内村航平の金メダルにつながる思考:自分編
内村航平の金メダルにつながる思考2012年ロンドン五輪。2016年リオ五輪と個人総合で2連覇(金メダル)、さらにリオ五輪では団体での金メダルも獲得した内村航平。その...

『仲間』とは何か

先生は2杯目の珈琲を飲んでいた。しかも、モンブランまで頼んで……。

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先生はモンブラン、美味しそうに食べるな。そんなに好きなのか……、と椎名(青年)はそう微笑みながら、ふと会社での人間関係のことを思い出していた。

上司との関係はギクシャクしていたし。同僚だってそう。職場はギスギスしていて、とてもじゃないけど、会社の人間と一緒に働くよりは自分一人の方がはるかに気がラクだ。そう思っていた。

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© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 サイト名: 漫画 on web

そんな椎名の様子に気づいたのか、先生はふとこう尋ねた。

「(会社の中での)人間関係が辛い、そう話していたね」

突然の一言に椎名は驚いたように先生の顔を見て、少し考えて答えた。

椎名
「そうですね。会社では、上司とうまくいっていないし、同僚ともうまくいっていません。ビジネス書などでは協力とかチームワークが大切だ、などとよく読みますが……、うちはまったくダメですね。そもそも『いい関係』なんてそんなのあるんですか。会社では社員それぞれだって競争している関係でもあるのに……」

先生
「君の会社の状況、その本当のところは私にはわからない。ですが、『チーム』や『仲間』に対する『君』自身の考え方もうまくいかない原因の一つではないかな。『他人』を変えるのはムリでも『自分』は変えられるからね。うまくいくようにしたいなら、まず『自分』を変えることだよ」

椎名は先生の言葉に返す言葉がなかった。先生は続けた。

「では、今度は内村選手の『他人』に対する考え方を見ていこう。まずは『仲間』について。まず質問だけど、仲間とは何だろう?」

椎名
「仲間とは何か……ですか。すごい根源的な問題ですね。仲間が何か、なんて考えたこともないです。当然のように『仲間』という言葉を普段使っているし。『仲間』というと、マンガ『ワンピース』とか『弱虫ペダル』のようなイメージが浮かんできますが……」

先生
「マンガの話は置いておいて……。『仲間』という言葉は人によって違うだろうね。
ただ一緒にいる関係を『仲間』というかもしれないし。飲みに行く楽しい関係を『仲間』という人もいる。愚痴を言い合う関係を『仲間』という人だっているかもしれない」

椎名
「では、内村選手にとっての『仲間』って何だったんですか……」

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© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 サイト名: 漫画 on web

目標を実現する仲間

先生
「内村選手の仲間はただ一緒にいる、とか。ただ飲みに行く、とかではなく、『目標を実現する仲間(チーム)』です。その目標を具体的にいうと、内村選手が常に言葉にしてきた『団体で金』です」

椎名
「団体で金……。リオでは、団体と個人総合で金メダルを獲ったというくらいにしか、考えていなかったのですが、内村選手はそれ(団体で金)を実現させたということですか……」

先生
「そのとおり。内村選手は長年の『目標』だった『団体で金』を仲間と共に実現したわけです。すごい強い信念をもって、ね。
常にそれを実現したいと考えていたからこそ、内村選手は『チーム』をこんな風に表現していてもいたわけです」

「今回の団体は、かなり金メダルに近いチームだと思います。本番では素晴しい演技を見せたいです」
内村航平

先生
「これは聞き流してしまうくらい、とても自然な感じの言葉ですが……。実は素晴らしい言葉です。会社員でいえば、『このチームなら、部の目標は絶対に達成できると思います』などという言葉に近いですね。こんな言葉は現実にはなかなか聞かない言葉だと思います。
ですが、内村選手はこのように、チームと目標とを結びつけて話していたわけです」


  • あなたの『仲間(チーム)』は何を『目標』にしていますか?
  • 『仲間』と『目標』とを結びつけて、考えていますか?

先生
「……そして、そこには変な嫉妬などが見られないわけです」

椎名
「嫉妬って、どういうことですか?」

先生
「たとえば、君の同じ部署(チーム)に君以上に仕事ができる人がいるとしたら、君はどう思いますか?」

椎名
「そんな人が同じ部にいたら、変な嫉妬をしたり、悔しくなるかもしれないです。負けたくないので……」

先生
「そうですよね。嫉妬だったり、悔しくなったり、ある意味では仲間に対する感情ではなく、『』に対する感情をもってしまうわけです。ですが、内村選手は違います。彼はこう言っています」

「『うわー。ここまでやるか?』みたいな。でも一緒にチームとして戦うって考えた時は、いやもうそれ以上やってほしいなって思いましたね」

先生
「この言葉は白井選手に対する言葉です。白井選手は『』では内村選手以上に素晴らしい選手なわけです。実際、白井選手の床を見た時に『うわー、ここまでやるか?』と思ったらしい。
でも同じチームの仲間として見た場合、『それ以上やってほしい』と思うわけです。チームのためにそれ以上やってほしい。そう純粋に考えるわけです」

純粋に仲間として考える。椎名はそのことを静かに考えていた。


  • あなたは「仲間(チーム)」に「それ以上やってほしい」と思っていますか?
  • 純粋に仲間として考えていますか?

苦しい時、楽しい時…

先生
「これまで話したとおり、『仲間』とは『目標を実現させる仲間(チーム)』のことです。
そして、内村選手の次の言葉にその考え方が凝縮されています」

「団体は皆で励ましあって、喜びを分かち合ってできるので楽しいですね」

椎名
「……喜びを分かち合うって、いいですね」

先生
「そうですね。ただ、『喜び』ばかりではないのです。
『目標』を実現しようとする時は楽しいことばかりではなく、苦しい時もある。うまくいかない時、苦しい時は『皆で励まし合い』、うまくいった時は『喜びを分かち合う』。
励まし合い、喜びをわかちあう。それがチームだということです」


  • 『仲間(チーム)』と励まし合い、喜びを分かち合っていますか?

長く…、そして
いつも一緒の仲間

先生
「ここで一つ質問ですが、君は同じ部署に同期はいますか?」

椎名
「同期はいないですけど。以前の部署でも同じだった(長い間、一緒に働いている)後輩はいますね」

先生
「内村選手にも長い間、一緒だった仲間(選手)がいて、大学も一緒だった山室選手のことをこう語っている。これはロンドン五輪前の言葉だけど……」

「(山室選手とは)年も大学も同じで、この6年間一緒に壁も乗り越えてきたので、ロンドンオリンピックでも一緒に乗り越えていきたいと思います。ピンチのときにはお互いにフォローしあえる仲なので、その辺がうまく機能すれば良い結果につながると思います」

椎名
「『ピンチのときにはお互いにフォローしあえる仲』っていいですね。僕は職場の人間と心の底からそんな関係になったことはないです」

先生
「『長い間、一緒に壁を乗り越えてきた仲間』という内村選手の言葉。これは何も特別なことではなく、職場にもあるものだと思います。長い間、一緒に働いている仲間は大切にすることです」


  • 長く一緒にいる『仲間(チーム)』とピンチのときにフォローしあえる仲ですか?
  • 長い間、一緒にいる仲間を大切にしていますか?

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© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 サイト名: 漫画 on web

先生
「実際、この2人の関係は現在のリオ五輪まで続いたわけです。そして、リオの団体の時に山室選手がミスした時のことを見ましたか。
内村選手はそれを攻めることなく、『よくやった』『おつかれ』という感じでやさしく手をタッチした。まさに『ピンチのときにフォローしあえる仲』だということだよ。だからこそ、山室選手は、次のつり輪で素晴らしい活躍ができたのだと思うよ。山室選手はそれについて、こう語っています」

「僕が本当に最初にミスを出してしまって、その後もう本当に声を出すしかなくて、でもみんなすごくいいムードで試合が最後まで盛り上がって、いやぁ、金メダル取れたので、本当にみんなに感謝です」
山室光史

椎名
「攻めたり、嫌な顔する人はいなかったですか……」

先生
「そう、誰ひとり、ね。そして、内村選手はいつも一緒にいる仲間も重要だと語っている」

「昨年、2人(山室選手と田中選手)とも東京で世界選手権を経験して、精神的にも強くなって試合に臨めると思います。技術面は言うことはなく、KONAMIの選手3名で普段通りの精神面で試合に臨めるのが強みだと思います」

先生
「内村選手も所属するKONAMIで一緒の3人。普段の仲間だし、それが普段通りの精神面でいられるというわけです」

椎名
「長年一緒にいる職場の人間に対し、そんな風に考えたことはなかったです。人事異動でただ一緒になっただけのような……。そこまで冷めているわけでもないですが、内村選手ほどではないですね。
でも、長く一緒にいる仲間。いつもいる仲間は心強いものですね。もっと大切にしなくては……。そう思えてきました」


  • いつも一緒にいる『仲間(チーム)』を大切にしていますか?

先生
「君の職場での人間関係はギクシャクしているかもしれない。でも、これまで話したことを少し考えるだけでも、随分と変わってくるはずだよ。
……そして目標を実現する上で、今回話した『仲間』以外にも、とても重要なことがあるんだ。内村選手はそれらをとても大切にしていた」

先生はそう言って、とてもイタズラ好きな表情をしていた。

椎名は少し遠くの天井を眺めながら、「何だろう……」と考えていた。

(「マンガでわかる!内村航平の金メダルにつながる思考」の第2回はここまでです。面白いと思った方はシェアなどをよろしくお願いします。その反響が良ければ、第3回を後日公開する予定です)

第2回まとめ

  • あなたの『仲間(チーム)』は何を『目標』にしていますか?
  • あなたは「仲間(チーム)」に「それ以上やってほしい」と思っていますか?
  • 『仲間(チーム)』と励まし合い、喜びを分かち合っていますか?
  • 長く一緒にいる『仲間(チーム)』とピンチのときにフォローしあえる仲ですか?
  • いつも一緒にいる『仲間(チーム)』を大切にしていますか?