宮崎駿からの突然の手紙に感激「手紙まで頂いて感激…」

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突然の手紙

ある小学校に一通の手紙が届いた。

差出人はアニメ映画の宮﨑駿。その小学校は和歌山県にある学校(立神倉小学校)だった。

実は11月8日。(宮﨑駿は)ジブリの社員旅行で、熊野地域の神宮神社、ゴトビキ岩をスタッフ一同らともに見学した。その日は雨が降っていて、そのとき、鳥居のそばから見えた雨の中の体育館の姿に魅せられたらしい。

そこで、その小学校に訪問し、その体育館の由来を尋ねたということだった。

宮崎駿の手紙

その後、小学校に届いた宮﨑駿の手紙にはこうある。

「先日、雨の中をとつぜん裏門より訪問し、木造講堂について、おたずねした者です。
アニメーション制作会社のスタジオジブリの社員旅行で、ごとびき岩を見物しての帰りでした。

見事な木造の講堂にがまん出来ずに失礼しました。でも雨の中に立つ講堂の姿と、その形をのこそうとした人々の努力をおもって、心底うれしくなったのです。

温かくおむかえいただき、恐縮しました。
どうか、あの建物を大切にして下さい。

子供達に巨大な木造建築物をのこそうとした人々の努力を伝えて下さい。

おかげさまでとても良い旅になりました。
本当にありがとうございました。

スタジオジブリ
宮﨑駿
2016.11.10」

一期一会

手紙にある日付は2016年11月10日。

訪問した2日後なので、旅行を終えたあと、すぐに手紙を書いたのだろう。人を大切にする姿が伝わってくる。しかも、手紙の最後にはジブリ(宮﨑駿)らしいイラストもあり、とても暖かい手紙だ。

訪問を受けた小学校の校長はこう語った。

「立ち寄って頂いただけで大変な記念なのに、手紙まで頂いて感激している。一期一会を大切にされている人なんだとわかった」

手紙は児童がいつでも読めるように、廊下に貼り出されていると言う。

参考:朝日新聞デジタル『宮崎駿さん「あの建物を大切に」 和歌山の小学校に手紙』