三浦知良(カズ)の壁を乗り越えるための「1つの言葉」

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カズの言葉…

先日、広告代理店で働く友人がある投稿をしていた。その投稿にあった「言葉」に僕はグッと来た。

苦しまない先には何もない

三浦知良、カズの言葉で、シンプルだけど、力強い言葉だった。

この言葉はカズのオフィシャルサイトのコラムにあった言葉で、次のように書かれていた。

「個人的見解としては『苦しまない先には何もない』といつも思っている。効率も追求できるし、理論的に正しい“楽”ならいかようにもできる。ただそこに成長もない気がしてね。

できるなら、毎日倒れるまで走りたい。きつい練習で汗にまみれたい。シュート練習なら100本打ちたい。それじゃあ体が壊れるから、集中して20本、のあたりで折り合うのだけど。50歳も間近でなぜ現役でいられるか、その訳を僕は知らない。そんな理由より、意欲が尽きないんです。もっと自分を良くする何かがどこかにある、と思えてならない。苦労でさえ、したい

欲が収まるどころか、向上してより貪欲になっちゃっている。いいんじゃないでしょうか、サッカーを追求する欲張りなら」

三浦知良(カズ)
参考:『苦しまずして成長なし』

楽しみながらはどうか

これを読んだ人の中には「楽しみながらやる、とか好きなことをやる、ということはどうなんだろう」と考える人もいると思う。実際、僕も考えた。
「本当に『苦しまない』と先には何もないのか」と。
「好きなことをしながら、楽しみながら、何かを得ることはできないのか」と。

音楽の世界で活躍する女性

そんな時にプロとして音楽で活躍する女性(知人)のことを考えた。
彼女は2歳から音楽を続け、今はプロとしてオペラなどでコンサートに出演し、同時に様々な場所で音楽活動をしている。

彼女は2歳から音楽に取り組み、その道に進んだくらいなのだから、「好き」なのだし、「楽しい」のだと思う。

ただ、彼女には聞いたことがないけど、幾度歌ったのだろう。幾度、挫折しそうになったのだろう。嫌で辞めてしまおうとしたことも幾度となくあったのかもしれない。

本当に大変な時間を費やし、それを乗り越えたからこそ、今があるのだと思う。

一度、彼女と食事をした時に、半分プロのようなアマチュアの人たちに対して「なぜ、もっと真剣に取り組まないのか、と思ってしまうんです」と言うのを聞いて、「でも、多くの人はそこまで真剣にやらないよな」と(僕は)心の中で思いながらも、彼女はそれだけ真剣に幾度となく歌ってきたんだろうな、と。

その場では言わなかったけど、心の中で尊敬していた。

好きで楽しいと思ったことでさえ…

そういう意味では嫌なことはもちろん嫌で苦しいけど、彼女のように「好き」で「楽しい」と思ったことでさえ、何かを突破し、何か大きなものを手に入れるには、苦しくなるほど繰り返すことが必要だし、真剣に取り組む必要がある。

楽しさばかりではない。

苦しくなることもある。

それでも真剣に取り組むということ。

そうして、何かを乗り越えて、成果や変化を手に入れた時。たとえば、お客さまがこれまでと違った反応を示した時。「あぁ、自分は何かを手に入れたんだ……」と思う瞬間、その苦しみを乗り越えた「楽しみ」こそが本当に心から喜べる「幸福」なのだと思う。

自分の経験でもそうだし、自分の周りで活躍してる人を見ていてもそう。そう考えると、ラクに大きく変わることはないのだと思う。

そもそもラクなことはその場に留まることなのだし。

歌いたくない、じゃぁ、歌わない。それでは、彼女の素敵な歌声は僕の心に響かなかったのだと思う。

本当の意味での「何か」を得るには、ある意味での苦しみは必要だし、その苦しみがまた幸せを生むのだろう、とそんなことを考えてしまう。